■昭和59年の或る日美容師を目指す板倉有一(ボーカル)、サウンドエンジニアを目指す田丸順一(ベース)、同じくシキダヒロノリ(ドラム)の三人が、東京は芝のとある喫茶店で意気投合したのが始まり・・・ 当時のインディーズシーンでは、暴威(BOOWY/ボウイ)、マダムエドワルダ※1AUTO-MOD(オートモッド)※2等のニューウエーヴ、ポジティヴパンク等、現在のゴス、ヴィジュアル系に繋がるバンドが隆盛を極める。女性陣でも戸川純(GUERNICA/ゲルニカ)、ゼルダ、G-SCHMITT等が活躍 その後、田丸、シキダと同じ音響技術専門学校に通う山口(ギター)、藤木(キーボード&ギター)を迎えて正式に「JUNEの秘密」を結成。バンド名のJUNEは"AUTO-MOD"のジュネからとったという説と、小説JUNEからとったという説があるが今となっては定かではない ■昭和60年
2月10日、同級生らで企画した「バトルロイヤル・ロイヤル」(渋谷「ラ・ママ」)で初ライブを行う。コムデギャルソンやワイズなどの黒服に白粉、逆立てた髪は当時の流行を反映。唯一スタジャン姿でブルージーなフレーズを奏でる山口のギターが却ってシュールさを浮き立たせた(写真右) 演奏曲は"THE CURE/ザ・キュアー"のアルバム「the top」 から「shake dog shake」、戸川純の「電車でGO!」、オートモッドの「Friend」等。ライブ後山口が消息不明で脱退 ギターとして、田丸、板倉の高校の同級生、伊藤が加入。「バトルロイヤル・ロイヤル
ファイナル」(池袋)にて初の全曲オリジナルでのライブを行う。が、当日その場で作曲しながらのライブはメンバーの自信を失わせ、暫し活動停止。藤木、伊藤も脱退 演奏曲は「JuneのMORE」「Punk is ded」「雨のシンガポール」「暗黒ドラム」「7th.Ave.のロカビリークラブ」「W・A・R・T・Z」「New song」「サマー・ビーチ」 11月2、3日芝浦工大祭に"カヤタム"のボーカルとしてシキダ、ギターに"しゃぶしゃぶ"の大熊一也※4が出演 |
※1ジョルジュ・バタイユ著「マダム・エドワルダ」ではなく、バンド名
※2"AUTO-MOD" ※3"SIOUXSIE & THE BANSHEES/スージー&バンシーズ"や"THE DANSE SOCIETY/ザ・ダンス・ソサイアティー"のコピーバンド ※4超絶技巧を誇る四国一のギタリスト。ヘビメタからフュージョンまで幅広くこなす。現在はサーファーとして各地を転戦しているらしい |